高血圧に用いる治療薬の副作用と熱中症の初期症状

高血圧は生活習慣病として多くの人から認知されるようになった疾患の一つです。自覚症状がないことから自分で血圧を測定するということを行わない限りは高血圧であるかどうかを判断することができません。そのため、長い間放置してしまって合併症が出てきてから気づくということもしばしばあります。しかし、高血圧の合併症は重篤となるものが多く、その予防のためにも早期発見、早期治療が必要になります。治療においては食事療法や薬物治療が基本として行われます。食事療法で最も重要視されるのは食塩摂取量を減らすということであり、減塩食を徹底して行っていくことになります。しかし、気をつけなければならない点が一つあり、過剰に食塩摂取量を減らすことは健康被害を生む可能性があるということです。概して普通の食生活を送っていれば食塩は過剰気味になりますが、不足すると夏場には熱中症のリスクが高まります。熱中症の原因は水分不足や塩分不足であり、多くの場合は水分不足です。しかし、減塩食を行っている人では塩分不足が原因となってしまうこともよくあるのです。顔面紅潮が起こって熱中症で倒れ、病院に運ばれるということがしばしば見られています。熱中症の初期によく見られる顔面紅潮は高血圧の治療によく用いられるカルシウム拮抗薬の副作用としても知られています。そのため、顔が赤いのが薬の副作用によるものだと勘違いしてしまって対応が遅れるということもしばしば見られることです。副作用であるかどうかということを考えることも重要ですが、それよりも環境が熱中症のリスクがある暑い環境になっているかどうかを考えて、リスクを感じたら水分と塩分の摂取を行うことが大切です。